リモコンの電源ボタンを押しても、画面が真っ暗なまま反応しない。昨日まで普通に見られていたテレビが急にこうなると、「もう壊れたのか」「買い替えるしかないのか」と焦ってしまいますよね。
結論から言うと、テレビの電源が入らないときは、本体の電源ランプが「消えている」「点いている」「点滅している」のどれなのかを見るだけで、疑う場所を3つに絞れます。ランプが消えていれば電源コードやコンセント、点いていればリモコン、赤く点滅していれば本体の異常、というのが大まかな分かれ目です。パナソニックや日立の公式サポートも、ランプの状態ごとに確認手順を分けて案内しています。
この記事では、メーカーが違っても共通する原因をランプ別に整理し、安全に試せる対処を順番に並べたうえで、ソニー・パナソニック・シャープ・ハイセンス・日立の公式FAQにある待ち時間や再起動方法を比較します。それでも直らないときに修理か買い替えかを決める材料も、公式の修理料金目安と補修用部品の保有期間から紹介します。
・電源ランプの「消灯・点灯・点滅」で疑う場所を3つに絞る方法
・コンセントやリモコンなど、安全に試せる対処の順番
・プラグを抜いて待つ時間と再起動方法の5社公式比較
・修理料金の公式目安と部品保有期間8年で決める修理か買い替えか
テレビ 電源が入らない時は、まず電源ランプの色と動きを見る

電源ランプは、テレビの前面下部などにある小さな表示灯です。パナソニックの公式FAQでは、ランプはテレビ本体の左下または中央下にあると案内されています。位置や色の意味は機種によって違うため、ここで紹介する見方は「多くの機種に共通する目安」として使い、最終的にはお手元の取扱説明書で確かめてください。
ランプが消えているなら、テレビまで電気が届いていない可能性
ランプが完全に消えているときは、故障よりも先に「電気がテレビまで届いていない」状態を疑うのが近道です。日立の公式サポートは、スタンバイランプが消えている場合の原因として、主電源が切れている、ケーブルが抜けている、プラグが抜けている、の3つを挙げています。パナソニックの公式FAQも、ランプが消えているときは電源コードの接続確認から始める順番です。
自分で試すなら、テレビ本体側・延長コード・壁のコンセントの3か所でプラグの抜けや緩みを確かめ、スイッチ付きのタップなら入っているかを見ます。次にプラグを抜いて少し待ってから差し直し、最後に本体の電源ボタンを押します。ここまでやってもランプが点かない場合、日立は故障と考えられると案内しています。次の見出しで、確認する4か所を詳しく見ていきます。
赤や橙で点いているなら、本体は待機中でリモコン側を疑う
ランプが赤や橙で点いているなら、テレビには電気が来ていて、電源が「入る準備ができている」待機状態だと考えられます。この場合に多いのは、リモコンの信号がテレビに届いていないケースです。パナソニックは、ランプが赤または橙で点灯しているときはリモコンの電源ボタンで電源が入るかを確認するよう案内しています。
日立の公式サポートでは、スタンバイの赤ランプが点いているのに入らないとき、リモコンの電源ボタンを押す、リモコンに新しい電池を入れる、主電源を切るかコードを抜いてしばらく置く、という順番を示しています。それでも本体の操作ボタンで操作できなければ故障と考えられる、というのが日立の判断の目安です。リモコンの切り分け方は3つ目の見出しで詳しく扱います。
赤く点滅しているなら、本体が異常を知らせているサイン
ランプが赤く点滅しているときは、自己判断で触るより、まずメーカーの案内に沿うべき状態です。ソニーの公式サポートは「LED、イルミネーションLED、スタンバイランプが赤く点滅している場合は、テレビ本体に何らかの異常が起きていることをお知らせしています。」と説明しています。
試せることは、電源プラグを抜いて少し待ち、差し直すところまでです。パナソニックは、プラグを抜いて5秒以上たってから差し込み、緑の点灯に変わって映像と音声が戻れば解決、と案内しています。戻らない場合、点滅の回数が不具合の種類を示すため、回数を数えて販売店や修理窓口に伝える流れです。東芝REGZAの公式FAQにも、電源ランプが点滅して電源が入らない場合の項目が用意されています。点滅回数の意味はメーカーや機種で異なるので、回数から原因を自分で推測するより、取扱説明書や公式窓口に照らし合わせるのが確実です。
緑で点いているのに画面が真っ暗なときは
ランプが緑など「電源オン」を示す色で点いているのに画面が暗いままなら、電源そのものより別の場所に原因がある可能性があります。パナソニックは、ランプが緑で点灯している場合はリモコンが反応していない可能性があるとして、リモコン不調のFAQを案内しています。
この状態では、リモコンの電源ボタンを押しても状態が変わらないか、本体の電源ボタンで一度切って入れ直せるかを試します。本体ボタンで切り替えられるならリモコン側、どちらでも変わらないなら本体側を疑う、という切り分けが使えます。音だけ聞こえる、メニューだけ出るといった場合は「電源が入らない」とは別の症状なので、映像や受信のトラブルとして切り分け直すと遠回りを防げます。
| ランプの状態 | まず試すこと | 直らないときの目安 |
|---|---|---|
| 消えている | 本体側・タップ・壁の3か所の抜けと緩み、タップのスイッチ | 別のコンセントでも点かなければ故障の可能性 |
| 赤・橙で点灯 | リモコンの電池交換、本体の電源ボタン | 本体ボタンでも入らなければリセットへ |
| 赤く点滅 | プラグを抜いて待ってから差し直す | 点滅回数を数えて販売店・修理窓口へ |
| 緑で点灯 | 本体ボタンで切り・入りを試す | 映像・受信側のトラブルとして切り分け直す |
ランプが消えている時に見直したい「電気の通り道」4か所
ランプが消えている場合、電気の通り道は「壁のコンセント→延長コード→テレビ本体の差し込み口」の順につながっています。どこか1か所でも途切れればテレビは反応しません。順番に確かめれば、工具も知識もなしで原因を絞れます。
テレビ背面の差し込み口は、見えないぶん緩みやすい
意外と見落とされやすいのが、テレビ本体側の差し込み口です。パナソニックの公式FAQは、確認する場所として「テレビ本体側接続部、テーブルタップ(延長コード)差し込み部、壁のコンセント部で電源プラグの抜け・緩みがないか」を挙げています。壁際に置いたテレビの背面は普段見えないため、掃除や模様替えでテレビを動かしたときに半分抜けた状態になりがちです。
ソニーの公式サポートも「電源コードやACアダプターが抜けていたり、プラグにゆるみがあったりすると、電源が切れることがあります」と注意しています。確認するときは、壁側のプラグを先に抜いてから背面の差し込みを奥まで押し込み、最後に壁側を差し直します。ハイセンスの公式FAQでは、差し込みが硬いときは左右にこじりながら入れるよう案内しています。
延長コード・テーブルタップのスイッチは切れていないか
個別スイッチ付きのテーブルタップを使っているなら、そのスイッチが原因になっていることがあります。ハイセンスの公式FAQは、確認項目の1つに延長タップの個別スイッチを挙げており、パナソニックもスイッチ付きなら入っているかを確かめるよう案内しています。
よくある失敗パターンが、節電のつもりでタップのスイッチを切っていたのを家族が知らず、「テレビが壊れた」と修理を頼もうとしてしまうケースです。スイッチの小さなランプが消えていても、テレビの陰になって気づかないことがあります。対策は、テレビのプラグを一度タップから抜いて、壁のコンセントに直接差して試すことです。直接差して点くなら、テレビではなくタップ側に原因があると分かります。タップ自体の劣化が疑われる場合は、新しいものに替えるのが安全です。
壁のコンセントは別の家電をつないで確かめる
テレビのプラグを差し直しても反応がないときは、壁のコンセント自体に電気が来ているかを確かめます。スマホの充電器やスタンドライトなど、動作が分かりやすい家電を同じ口に差してみるのが手軽です。ほかの家電も動かなければ、テレビではなくコンセントや部屋の電気の側に原因があります。ハイセンスの公式FAQも、ACコンセントの抜け・抜けかかりを最初の確認項目にしています。
差し込んだときの手応えも見ておきます。NITE(製品評価技術基盤機構)の資料は「コンセントや延長コードに差し込んだプラグを前後に傾けた際にぐらつきがある場合や抜けやすくなっている場合は、接触が悪くなっている可能性があります」と説明しています。ぐらつきがある口は使わず、別の口で試したうえで、メーカーや販売店に相談するのが目安です。
プラグの焦げや熱さに気づいたら、試すのをやめる
プラグを抜き差しするときに、変色や焦げ跡、異常な熱さに気づいたら、そこで対処を止めてください。NITEの資料は「電源プラグに変形、焦げが認められる場合やプラグが異常に熱くなっている場合は使用を中止し、メーカーや販売店にご相談ください。」と呼びかけています。
同じ資料によると、2019〜2024年の6年間に家電製品のプラグ・コード・コンセントに関する事故が219件あり、その8割以上が火災でした。原因の1つがトラッキング現象で、プラグの栓刃の間にたまったほこりと湿気によって微弱な電流が流れ、火花放電が繰り返されることで樹脂が炭化し、発熱や発火につながります。テレビの裏はほこりがたまりやすい場所なので、抜いたついでに乾いた布でプラグ周りを拭いておくと予防になります。
プラグやコードに焦げ・変形・異常な熱さがあれば、抜き差しを繰り返さずに使用を中止してください。濡れた手でプラグに触れない、背面カバーを外して内部を触らない、の2点も守りましょう。テレビ内部の点検は感電の危険があるため、メーカーや販売店に任せるのが安全です。
リモコンのせいか本体のせいか、本体の電源ボタンで切り分ける

ランプが点いているのに電源が入らないなら、リモコンと本体のどちらに原因があるかを分ける必要があります。この切り分けに使えるのが、テレビ本体についている電源ボタンです。
本体の電源ボタンで入るなら、テレビ自体は動いている
本体のボタンで電源が入るなら、テレビの電源まわりは正常で、原因はリモコンかその信号にある可能性が高いと考えられます。ソニーの公式サポートは、リモコンで映らない場合はテレビ本体背面(もしくは中央底面)の電源ボタンで映るかを確かめるよう案内しています。ハイセンスの公式FAQも、本体底面の電源ボタンを押したあとにリモコンで電源を入れる手順を示しています。
最近のテレビは前面にボタンがなく、背面や底面の手探りで押す位置に配置されていることが多いため、見つからないときは取扱説明書の各部の名前のページを確認してください。本体ボタンで電源が入ったら、リモコン側の対処に進みます。本体ボタンの場所や主電源の考え方は、こちらの記事でメーカー別に整理しています。

リモコンの電池は「まだ残っているはず」でも新品に替える
本体ボタンで入るのにリモコンで入らないとき、最初に替えたいのが電池です。日立の公式サポートも、赤ランプが点いているのに電源が入らない場合の手順として「新しい電池を正しく入れてご確認ください」と案内しています。
ポイントは「正しく」と「新しい」の2つです。電池のプラス・マイナスの向きが逆になっていないか、2本のうち1本だけ古い電池が混ざっていないかを確かめます。チャンネル切り替えなどは効くのに電源だけ反応が鈍い、という場合も、電池が弱っていることがあります。電池を替えても反応しなければ、リモコンの発信部を手で覆っていないか、テレビの受光部の前に物を置いていないかも確認しましょう。それでもリモコンだけが効かないなら、リモコンの故障や設定の問題を疑います。
本体ボタンでも入らないなら、次はリセットに進む
本体の電源ボタンを押しても反応がないなら、リモコンを疑うのはここで終わりにして、本体側の対処に進みます。ソニーの公式サポートは、確認の順序として本体のリセット、本体の電源ボタン、電源コードやACアダプターの接続確認を挙げ、Android TV・Google TV搭載モデルではその後にテレビの初期化を案内しています。
次の見出しで紹介するプラグの抜き差しや再起動で戻ることもあるため、すぐに故障と決めつける必要はありません。ただし日立の公式サポートは、主電源を切るかコードを抜いてしばらく置いたあとでも本体の操作ボタンで操作できない場合は故障と考えられる、と案内しています。リセットまで試して反応がなければ、修理相談の段階に入ったと考えてよいでしょう。
プラグを抜いて待つのは何秒?5社公式の待ち時間と再起動の違い
電源が入らないときの対処として、多くのメーカーが案内しているのが「電源プラグを抜いて、しばらく待ってから差し直す」方法です。ただ、待つ時間や本体ボタンでの再起動方法はメーカーによって違います。
抜き差しで戻ることがあるのは、内部のエラー情報がリセットされるから
今のテレビは、内部で小さなコンピューターが動いている家電です。長く使っていると、処理の途中で不具合が起きて操作を受け付けなくなることがあります。ソニーの公式サポートは、本体のリセットによってメモリ内の不要なデータやエラー情報が初期状態に戻ると説明しています。
リモコンで電源を切っただけでは、テレビは待機状態として電気を受け続けているため、こうしたエラーが残ったままになることがあります。プラグを抜いて電気を完全に断つことで、内部が一度まっさらな状態から立ち上がり直す、というのが抜き差しで戻ることがある理由です。録画中の番組がある場合は止まってしまうため、ほかに予定がないかを確認してから行いましょう。
待ち時間は約5秒以上から約5分まで、メーカーで幅がある
各社の公式FAQを並べると、プラグを抜いてから差し直すまでの待ち時間には幅があります。パナソニックは公式FAQで「電源プラグを壁のコンセントやテーブルタップ(延長コード)から抜き、約5秒以上待ってから、再度電源プラグを差し込み、電源を入れてください」と案内しています。一方、ハイセンスは公式FAQで「ACコンセント抜き約5分後に入れてみる」と案内しており、改善しなければ繰り返すよう示しています。
実は、秒数の違いを細かく気にする必要はあまりありません。どのメーカーの案内も「最低これだけ待つ」という下限なので、迷ったら長いほう、たとえば約5分待てば、下の表にあるどの案内の範囲にも収まります。ハイセンスの公式FAQには、1日コンセントを抜いて翌日入れたら電源が入った事例も載っています。
| メーカー | プラグを抜いて待つ時間 | 本体・リモコンでの再起動 | 改善しないとき |
|---|---|---|---|
| ソニー | 2分間(Android TV/Google TV搭載モデル)。雷のあとは1時間ほど | リモコンの電源ボタンを約5秒間長押し | 販売店または修理申込み |
| パナソニック | 約5秒以上 | 公式FAQに記載なし(本体の電源ボタンで確認) | 点滅回数を数えて販売店・修理窓口へ |
| シャープ | 約1分 | 本体の電源スイッチを5秒以上押して切り、約1分後に入れる | 故障診断ナビからネット修理申込み |
| ハイセンス | 約5分(改善しなければ繰り返す) | 本体の電源ボタンを再起動がかかるまで長押し | 設定の初期化を試す |
| 日立 | しばらく放置(秒数の記載なし) | 主電源を切る | 本体操作もできなければ故障と考えられる |
プラグを抜く前に、本体ボタンやリモコンの長押しで再起動できる機種もある
プラグに手が届きにくい配置なら、ボタンの長押しによる再起動から試す方法もあります。ソニーの公式サポートは、Android TV・Google TV搭載モデルで「リモコンの「電源」ボタンを約5秒間、または「電源オフ」というメッセージが表示されるまで押し続ける」方法を案内しています。自動で再起動し、約1分待つと電源が入る流れです。
シャープの公式故障診断ナビは、電源が入ったまま本体の電源スイッチを5秒以上押し続けて切り、約1分後に入れ直す手順を示しています。それでも改善しない場合にプラグを抜き、約1分後に差し直す順番です。なお、BDドライブ内蔵機やUSB外付けHDD対応機種では、事前に「電源スイッチ(ボタン)設定」を「モード2」にしておく必要があると注意書きがあります。ハイセンスは、本体の電源ボタンを再起動がかかるまで長押しする方法を案内しています。メーカーごとの秒数の違いは、こちらの記事でも詳しく比べています。

「すべての初期化」は最後の手段にする
再起動しても直らないと、設定メニューの「初期化」を試したくなるかもしれません。ですが、初期化は順番の最後に回すのがおすすめです。ソニーの公式サポートは、本体のリセット、本体の電源ボタン、電源コードの確認を先に挙げ、テレビの初期化はその後に置いています。ハイセンスの3段階のクイックリセットでも、本体ボタンの長押しとコンセントの抜き差しを先に行い、「その他の設定」→「設定の初期化」は3番目です。
初期化をすると、チャンネル設定やネットワーク設定などをやり直す手間が生じることがあります。そもそも電源が入らない状態では設定メニューを開けないため、初期化は「電源は入るが動作が不安定」なときの選択肢と考えるとよいでしょう。ソニーとハイセンス以外の機種で初期化を試す場合も、取扱説明書の手順に従ってください。
雷や停電のあとに入らない時は、すぐに差し直さない
雷が鳴ったあとや停電から復旧したあとに電源が入らなくなった場合は、ふだんの抜き差しとは少し違う注意が必要です。メーカーの公式サポートも、雷のあとの手順を別に用意しています。
雷が完全におさまるまで、プラグは抜いたまま待つ
雷のあとにテレビが反応しなくなったら、まずは雷が遠ざかるのを待ちます。シャープの公式サポートは、リモコンで電源を切り、電源プラグを抜いて「約1分ほど経ってから、電源プラグをコンセントに差します」と案内しており、この作業は雷が完全におさまってから行うよう注意しています。
雷が続いているうちに差し直すと、再び影響を受けるおそれがあります。プラグに手を伸ばすのも、雷鳴が聞こえなくなってからにしましょう。差し直したら、リモコンで電源を入れて確認します。電源ランプがどの状態になっているかを見ておくと、その後の切り分けや修理相談のときに役立ちます。
雷や停電のあとに電源が入らないときは、本体内部が一時的にエラー状態になっている可能性があります。雷がおさまってからプラグを抜き、メーカーの案内より長めに待ってから差し直すのが、自分で試せる最初の一手です。
ソニーは「1時間ほど」抜いておく案内も出している
雷のあとの待ち時間は、ふだんの抜き差しより長く案内されていることがあります。ソニーの公式サポートは、雷のあとに電源が入らない場合について「コンセントから電源コードを抜き、1時間ほど経ってから電源を入れると改善する可能性があります」と案内しています。
シャープの約1分で戻らなかった場合でも、ソニーのように長めに抜いておくことで状態が変わる可能性はあります。急ぎでなければ、プラグを抜いたまま1時間ほど置いてから試してみましょう。それでも改善しない場合、シャープ・ソニーともに修理相談を案内しています。雷のあとに起きた不具合であることは、修理を依頼する際に伝えておくと診断の手がかりになります。
次の雷に備えて、アンテナ線やHDMIも抜けるようにしておく
雷の影響は電源コードだけから入ってくるとは限りません。ソニーの公式サポートは、落雷が予測されるときは電源を切って電源コードを抜き、アンテナ・HDMI・LANケーブルなどの外部接続ケーブルもすべて抜くよう案内しています。
テレビにはレコーダーやゲーム機、ネット回線など、複数のケーブルがつながっています。いざというときに慌てないよう、どのケーブルがどこにつながっているかを把握しておくと安心です。また、電源が入らないときの切り分けとして、外部機器のケーブルを一度外し、テレビ単体で電源が入るかを試すのも1つの方法です。外部機器を外して入るようになったなら、つないでいた機器の側も点検対象になります。
「入らない」と思ったら、実は勝手に切れていたというケース
「電源が入らない」と感じる症状の中には、電源は一度入っているのに、設定や不具合ですぐ切れてしまっているケースも含まれます。見ている途中に消える、朝つけると消えている、といった場合はこちらを確認してください。
しばらくすると消えるなら、無操作電源オフやスリープタイマーを確認
見ている途中で電源が切れ、それを「入らなくなった」と受け止めてしまうことがあります。ソニーの公式サポートは、勝手に電源が切れる原因として、無操作電源オフやスリープタイマーが有効になっている可能性を挙げています。無操作電源オフについては「「無操作電源オフ」:視聴していない状態で一定時間操作がないと自動的に電源が切れます」と説明しています。
確認する順番は、まず本体のリセットを行い、その後に設定メニューで無操作電源オフやスリープタイマーの状態を見る流れです。家族の誰かが寝る前にタイマーを設定したまま、ということもあります。設定を見直しても切れる症状が続くなら、ソニーは修理相談を案内しています。急に消える症状の原因は、こちらの記事でも整理しています。

夜中や朝に勝手につく・消えるのはタイマー設定のこともある
逆に、自分で操作していないのに電源が入る、という症状もあります。ソニーの公式サポートは、勝手に電源が入る場合はオンタイマーが設定されている可能性があると案内しています。目覚まし代わりにタイマーを設定したあと、そのまま忘れているケースが考えられます。
オンタイマーで電源が入り、無操作電源オフで切れる、という組み合わせが起きると、利用者からは「入ったり切れたりする」「つけようとしたら消えている」ように見えることがあります。症状が決まった時刻に起きるなら、タイマー類を疑う手がかりになります。オンタイマー・無操作電源オフ・スリープタイマーの3つを設定メニューでまとめて確認し、使っていないものは切っておきましょう。
無操作電源オフ=一定時間操作がないと自動で電源が切れる機能。スリープタイマー=設定した時間がたつと電源が切れる機能。オンタイマー=設定した時刻に電源が入る機能。いずれも故障ではなく設定なので、メニューから確認・解除できます。
入ってもすぐ消えて点滅に変わるなら、点滅回数を数えておく
電源を入れると一瞬つくものの、すぐに消えてランプが点滅に変わる場合は、設定ではなく本体の不具合を疑います。パナソニックの公式FAQは、プラグの抜き差しで改善しない点滅について「テレビに不具合が発生している可能性があります」と説明しています。
パナソニックは、ランプが1サイクルで何回点滅するかを数え、その回数を販売店や修理窓口に伝えるよう案内しています。点滅には区切りがあるので、何回点滅して少し休むか、を2〜3サイクル見て数えると正確です。スマホで動画を撮っておくと、あとで数え直したり、窓口で見せたりするのに使えます。この段階では、何度も電源を入れ直して症状を確かめるより、記録を取って相談に進むほうが安全です。
それでも直らない時、修理か買い替えかを決める3つの材料
ここまでの対処を試しても電源が入らない場合、ソニーの公式サポートが「テレビ本体に問題が発生しています。販売店、または修理をお申し込みください」と案内している段階です。修理か買い替えかを決めるには、無償修理の可能性、修理料金の目安、部品があるかどうかの3つを確かめます。
修理を頼む前に、無償修理の対象かどうかを先に確かめる
費用の話に入る前に、無償修理の対象になっていないかを確かめます。ソニーの公式サポートは、赤ランプが点滅しているときの対処として、まず「製品に関する重要なお知らせ」で無償修理の対象かを確認する順番を示しています。ソニーストアで3年・5年の長期保証に加入している場合は、別の窓口が用意されています。
あわせて、保証書や購入時の延長保証の有無も確認しましょう。相談する前に、型名、ランプの色と点滅回数、電源が入らなくなったきっかけ(雷・停電・移動など)、ここまでに試した対処をメモしておくと、窓口でのやり取りがスムーズになります。型名は本体背面や側面のラベル、または取扱説明書で確認できます。
修理料金の公式目安は、メーカーで出し方が違う
修理料金の示し方はメーカーごとに異なります。シャープの公式ページは、電源・映像・音声関連の症状の目安として、19〜42型で41,000円〜26,000円(税込)、43〜75型で46,000円〜32,000円(税込)を掲載しています(目安であり変動あり)。ただし「実際の修理金額は商品を拝見の上、サービス員よりご提示させていただきます」とあり、故障箇所が複数ある場合や高額な部品を交換する場合は目安を超える可能性があります。
パナソニックの公式FAQは、出張修理の料金を技術料・部品代・出張料で構成すると説明し、技術員の派遣料金(出張料)を4,950円(税込)、日曜・祝日や営業時間外の指定料金を2,200円(税込)としています。修理代の総額は、ソニー・パナソニックとも型名と症状を入力する方式のため、公式で型名を入力して確認してください。
よくある失敗パターンが、見積もりだけのつもりで出張を頼み、修理を断ったら費用がかかって驚くケースです。シャープは見積診断後に修理しなくても出張診断料が必要と案内し、パナソニックも訪問後のキャンセルで出張料がかかるとしています。対策は、依頼前に公式の目安や型名入力で概算を確かめ、修理するかどうかの上限額を決めてから頼むことです。
| シャープ 電源系の目安 | 19〜42型:41,000円〜26,000円(税込)/43〜75型:46,000円〜32,000円(税込)※目安・変動あり |
| パナソニック 出張料 | 4,950円(税込)、日曜・祝日・営業時間外の指定は2,200円(税込) |
| ソニー・パナソニックの修理代 | 公式で型名と症状を入力して確認 |
| 補修用性能部品の保有期間 | テレビは8年(製造打ち切り時から) |
部品の保有期間8年を過ぎていると、修理できないことがある
修理できるかどうかを左右するのが、補修用性能部品の保有期間です。シャープの公式ページは液晶カラーテレビの保有期間を8年としており、パナソニックもテレビは8年としています。パナソニックの公式ページは「保有期間の始期はその製品の製造を打ち切ったときです」と説明しています。
ここで注意したいのは、8年は「買ってから」ではなく「その製品の製造が打ち切られてから」数える点です。購入時期が同じでも、発売から長く売られていたモデルと、すぐ後継に切り替わったモデルでは残りの期間が変わります。保有期間を過ぎると、部品がなく修理できない場合があります。手元のテレビが長く使ったものなら、修理を依頼するときに部品の有無もあわせて確かめましょう。
使い方別:直すか替えるかの考え方
購入から日が浅く、保証期間内や延長保証に入っている場合は、自分で悩むより販売店やメーカーに相談するのが第一です。無償で直る可能性があるため、費用の比較は保証の対象外と分かってからで十分です。
長く使っているメインのテレビなら、修理の見積もりと部品の有無を確認し、同じ予算で買える新しいテレビと比べます。録画機器や外付けHDDとの組み合わせを使い続けたいかどうかも判断材料になります。寝室や子ども部屋のサブのテレビなら、シャープの目安額やパナソニックの出張料を見たうえで、修理代が見合うかを冷静に比べるとよいでしょう。どの場合も、電源が入らない原因が本体の故障と確定してから判断すれば、コンセントやリモコンの問題で買い替えてしまう失敗を避けられます。
まとめ|電源が入らない時はランプ→コンセント→本体ボタン→リセットの順で
いま電源が入らずに困っているなら、まずはテレビの前にしゃがんで電源ランプの状態を確かめてください。消えていればコンセントまわり、点いていればリモコンと本体ボタン、点滅していればプラグの抜き差しと点滅回数の記録、と次の一手が決まります。焦って買い替えを決める前に、この順番で一つずつ試してみましょう。
※最新情報はメーカー公式サポートでご確認ください。

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