ある日テレビをつけたら、画面に1本の縦線がすっと入っている。色は白だったり、赤や緑だったり、黒い帯だったり。チャンネルを変えても消えず、「これはもう壊れたのか、自分で直せるのか」と不安になりますよね。
先に結論を言うと、液晶テレビの縦線は番組表や設定画面にも同じ場所に線が出るかどうかで、見立てが大きく変わります。外部入力の映像にだけ出るならケーブルやレコーダー側、どの画面にも出るならテレビ本体側の可能性が高くなります。本体側でも、再起動で消えるなら一時的な動作不安定のことがあり、シャープの故障診断ナビも再起動で線がなくなった場合は「故障ではありません」と案内しています。
この記事では、シャープ・ソニー・東芝REGZA・パナソニック・ハイセンスの公式サポート情報をもとに、縦線の原因を多い順に整理し、安全にできる直し方を4ステップで紹介します。直らなかったときに修理と買い替えのどちらを選ぶか、メーカーが公表している修理料金の目安や部品保有期間を使った判断の仕方までまとめました。
・縦線が「本体」と「外部機器」のどちらで出ているかを番組表で見分ける方法
・自分で安全に試せる直し方4ステップ(HDMIの抜き差し・再起動・電源プラグの抜き差し)
・シャープ・ソニー・REGZA・パナソニック・ハイセンス公式の案内の違い
・直らない縦線を修理するか買い替えるかの判断材料(公表されている修理料金の目安つき)
縦線が出たら最初に何を見る?番組表で分かる「本体か外部機器か」

番組表や設定画面にも線が出るなら、テレビ本体側を疑う
最初の見立ては「番組表にも線が出るかどうか」です。番組表や設定メニューはテレビ本体が自分で作って表示している画面なので、そこにも縦線が出るなら、放送や外部機器ではなくテレビ本体側で起きている可能性が高くなります。
東芝REGZAの公式FAQ(画面に縦線が入る(液晶))でも、地デジ、BS/CS、番組表の画面、外部入力など、どの画面でも線が出るかを最初に確認する流れになっています。リモコンの[番組表]ボタンを押し、番組表でも線や帯が見えるなら、どの画面でも出ている可能性がある、という切り分けです。ソニーも、設定画面や外部入力など、どの画面でも同じところに線が入る場合は内部の破損や電気不良の可能性があると案内しています。
試す順番は、①地デジのチャンネルを2〜3局変える、②BSに切り替える、③番組表ボタンを押す、④設定(メニュー)画面を開く、の順です。どれも操作だけなので、壊す心配はありません。
判断のコツは、線の「位置」が変わるかどうかです。チャンネルや画面を変えても左から同じ位置に同じ線が残るなら本体側、映像によって出たり消えたりするなら入力信号側の可能性が高まります。
外部入力の映像にだけ出るなら、ケーブルやレコーダーの可能性
地デジや番組表はきれいなのに、レコーダーやゲーム機、ストリーミング端末をつないだ外部入力の映像にだけ縦線が出るなら、テレビ本体ではなく接続経路が原因のことがあります。多いのはHDMIケーブルの接触不良、次に外部機器側の出力の不具合です。
REGZAの問診フローでは、外部入力でだけ症状が出る場合の対処として、HDMIケーブルの抜き差しと、4Kテレビの場合はHDMIモード(高速信号モード・通常モード・互換性優先モード)の切り替えを案内しています。HDMIモードは4Kテレビが対応している設定で、2Kテレビにはこの設定はありません。
試す順番は、①テレビと外部機器の電源を切る、②HDMIケーブルを両端とも一度抜いてしっかり差し直す、③テレビの別のHDMI端子に差し替える、④手元に別のHDMIケーブルがあれば交換する、です。これで消えればテレビ本体の修理は不要です。
注意点として、外部機器に「映像音声用」と「音声のみ」の2種類のHDMI出力端子がある機種があります。REGZAは基本的に映像音声用の端子とテレビをつなぐよう案内しているので、差し直すときに端子の表示を確認しましょう。
線の太さ・色・本数をメモしておくと切り分けが早い
縦線と一口に言っても、細い1本の白線、赤や緑など色つきの線、黒い太い帯、複数の線が並ぶもの、とさまざまです。どれが原因とは映像だけでは言い切れませんが、メモしておくと後の相談で役立ちます。
シャープのAQUOS故障診断ナビ「画面に線が入る」は、線の種類を「縦方向の直線」「横方向の直線」「画面に対して斜めに入っている」「細い枠のようになっている」「片辺に黒帯がある」など7つに分けて、それぞれ別の診断に進ませています。斜めの線は液晶パネル表面の汚れ、細い枠は画面サイズ設定というように、形によって疑う場所が変わるからです。ハイセンスの公式FAQも、線の種類によって原因が異なると説明しています。
試す順番は、①スマホで画面全体を撮影する、②電源を切った真っ暗な状態でも線が見えるか確認する、③線の本数・位置・色・いつから出たかを書き出す、の3つです。
電源を切っても見える線は、表示ではなく画面表面の汚れや傷の可能性があります。逆に電源オフで消える線は映像として表示されているもので、本体側の切り分けに進みます。

縦線が入る原因はおもに4つ、多い順に見ると
番組表にも同じ位置に出る縦線は、パネルやその内部の配線・回路の不具合が多く、自分で直せる範囲は再起動までです。外部入力だけに出る縦線は、HDMIケーブルと外部機器の見直しで消えることがあります。
多いのはパネル内部の配線や電気回路の不具合
どの画面でも同じ位置に消えずに残る縦線で多いのは、液晶パネルやその内部の配線、電気回路の不具合です。ソニーのブラビアの画面に線が入るというページでは、どのモードでも画面の同じところに線が入る場合、「内部の破損もしくは電気不良が発生している可能性があります」と案内しています。ハイセンスも内部の電気回路や液晶パネルの不具合が考えられると説明しており、シャープの公式通販サイトのコラムでも、縦線や横線はパネル内部の配線不良の可能性があると触れられています。
液晶パネルは縦と横に並んだ細かい画素でできているので、ある列に信号が届かなくなると、その列が縦に1本の線として見えます。線の位置が毎回同じなのはこのためです。
自分で試せるのは、後述する再起動と電源プラグの抜き差しまでです。内部を開けて配線を確認したり、画面を押したりするのは感電や破損につながるので避けてください。
判断のコツは「再起動しても同じ場所に残るか」です。残るなら部品交換を伴う修理になる可能性が高く、修理か買い替えかの判断に進みます。
一時的な動作不安定なら、再起動で消えることがある
本体側の縦線でも、テレビが一時的に動作不安定になっているだけのことがあります。テレビは中身がコンピューターなので、長時間の連続使用やソフトウェアの処理の詰まりで、表示が乱れることがあるためです。
シャープの故障診断ナビで「縦方向の直線」を選ぶと、本体が正常に動作していない可能性があるとして、まず本体の再起動操作を試すよう案内されます。再起動で線がなくなった場合の回答は「故障ではありません」で、そのまま使ってよいとされています。REGZAの問診でも、テレビが一時的に動作不安定になっている可能性があるとして、本体のリセット操作を案内しています。
試す順番は、①リモコンで電源を切って入れ直す、②本体の電源ボタンを使った再起動、③電源プラグの抜き差し、です。①で消えることは少ないものの、最も手軽なので最初に試して損はありません。
注意点は、再起動で消えても「再度、早い時期に同じ症状が発生する場合は、点検が必要になります」とシャープが案内していることです。消えた日付をメモしておき、再発したら修理相談に進みましょう。
画面の割れや打痕があれば、そこから線が出ることも
物をぶつけた、子どもがおもちゃを当てた、引っ越しで運んだ直後から縦線が出た。こうした心当たりがあれば、パネルの割れや打痕が原因の可能性があります。
REGZAの問診フローでは、縦線の確認の途中で「パネルが割れていませんか?」と聞かれ、「パネルの割れが原因で、画面に線が出る症状が発生する場合があります。」と案内されます。ハイセンスは、打コン部からくもの巣状に割れや色ノイズが確認された場合はメーカー保証や販売店の延長保証の対象外と明記しています。
試す順番は、①電源を切り、画面の明るい場所から斜めに光を当てて表面を見る、②線の起点付近に点状の打痕やひびがないか探す、③あればスマホで撮影しておく、の3つです。画面を指で押して確かめるのはひびを広げるおそれがあるのでやめましょう。
割れが原因の場合、REGZAは物理破損は保証期間内でも有償の点検修理になると案内しています。火災保険や家財保険の対象になるかどうかは契約内容しだいなので、保険証券を確認しておくと判断が早くなります。

レコーダーやHDMIの信号の問題は、テレビを疑う前に確認
外部入力の映像にだけ縦線が出るなら、原因はテレビではなく信号を送る側にあることがあります。多い順に、HDMIケーブルの接触不良、ケーブル自体の劣化や規格の不一致、外部機器の出力設定や故障です。
REGZAはケーブルの接触不良によって映像が出なくなることがあるとして、テレビと外部機器の電源を切ってからHDMIケーブルを一旦抜き、再度しっかり差し込む手順を案内しています。4Kテレビでは、HDMIモードを変更することで正常に映像が出る場合があるとも説明しています。
試す順番は、①HDMIを差し直す、②別のHDMI端子に変える、③別の外部機器(ゲーム機など)を同じ端子につなぐ、④同じ外部機器を別のテレビやモニターにつなぐ、です。③できれいに映れば外部機器側、④でも線が出れば外部機器側と絞り込めます。
判断のコツは、テレビの修理を申し込む前にこの切り分けを終えておくことです。外部機器側の不具合だった場合、テレビの出張診断を頼んでも原因が見つからないことがあります。
外部入力=レコーダー・ゲーム機・ストリーミング端末などをHDMIでつないで映す入力。番組表や設定画面はテレビ本体が表示するため、外部入力とは切り分けの材料になります。
コンセントリセット=テレビの電源プラグをコンセントから抜き、しばらく待ってから差し直す操作。メーカーにより「電源プラグの抜き差し」とも呼ばれます。
液晶テレビ 縦線 直し方|安全な順に試す4ステップ

録画中・ダビング中でないことを確認してから電源操作をしてください。画面を押す・叩く、裏ぶたを開けるといった操作は、ひびの拡大や感電のおそれがあるので行わないでください。テレビ台の裏をのぞくときは、テレビの転倒にも注意しましょう。
ステップ1:番組表・設定画面・別チャンネルで出方を確認する
最初のステップは、直すための操作ではなく「どこで出ているか」の確認です。ここを飛ばすと、外部機器側の問題なのにテレビの修理を検討してしまうといった遠回りが起きます。
REGZAの問診は、どの画面でも線が出るかの確認から始まり、番組表でも見えるならテレビ画面自体に出ている可能性がある、という判断をしています。ソニーも設定画面や外部入力など複数の画面で同じ場所に線が出るかを確認の基準にしています。
具体的には、①地デジで複数のチャンネル、②BS/CS、③番組表、④設定メニュー、⑤外部入力(つないでいる場合)、の順に見て、それぞれ線が出るかどうかを記録します。線が出る画面と出ない画面がはっきり分かれれば、原因を「本体側」と「外部機器側」のどちらかに絞れます。
判断のコツとして、番組表にも出るならステップ3へ、外部入力にだけ出るならステップ2へ進みます。地デジだけで出てBSでは出ない、といった放送による違いがある場合は、受信状態の問題のことがあるので、アンテナ側の確認も視野に入れます。
ステップ2:HDMIの抜き差しと、別の端子・別の機器で試す
外部入力の映像にだけ縦線が出るなら、HDMIケーブルの接触不良をまず疑います。テレビ台の裏でケーブルが引っ張られていたり、端子がわずかに浮いていたりすると、映像が乱れることがあるためです。
REGZAの案内する手順は、(1)テレビと外部機器の電源を切る、(2)テレビと機器からHDMIケーブルを一旦抜き、再度しっかりと差し込む、(3)電源を入れて映像を確認する、という流れです。4Kテレビなら、設定からHDMIモードを「高速信号モード」「通常モード」「互換性優先モード」に切り替えて映像を確認する方法も案内されています(メニューの位置は機種により異なります)。
差し直しで直らなければ、テレビ側の別のHDMI端子に差し替える、別のケーブルに交換する、と範囲を広げます。ケーブルを交換して消えれば、原因はケーブルです。
注意点は、差し直すときに電源を入れたまま抜き差ししないことです。また、ゲーム機やレコーダーの配置を動かすときにテレビを押してしまい、転倒させる事故にも気をつけましょう。
ステップ3:本体の電源ボタンで再起動する
番組表にも縦線が出るなら、次はテレビ本体の再起動です。リモコンでの電源オフは待機状態になるだけの機種が多く、本体側の動作をリセットするには本体ボタンでの再起動が必要になります。
シャープのAQUOSは、電源「入」のまま本体の電源スイッチを5秒以上押しつづけて電源を「切」にし、約1分後に再度電源を「入」にする手順です。BDドライブ内蔵やUSB外付けハードディスク対応の機種は、あらかじめ「設定」→「視聴準備」→「各種設定」→「電源スイッチ(ボタン)設定」で「モード2」にしてから再起動するよう案内されています。パナソニックのビエラは、品番がTVで始まる機種なら本体底面の電源ボタンを15秒以上押し続け、THで始まる機種なら本体の電源ボタンを押して10秒以上たってから再度押す手順です(パナソニック公式FAQ)。REGZAは電源ボタン長押しの時間が製品によって異なるとしています。
秒数や手順はメーカーだけでなく品番の世代でも変わるので、本体の型名を確認してから、その機種の公式手順に従ってください。
再起動後に線が消えれば、シャープの判断基準では故障ではありません。ただし再発したときのために、消えた日付は記録しておきましょう。
ステップ4:電源プラグを抜いて待つ(コンセントリセット)
本体ボタンでの再起動で変わらなければ、電源プラグをコンセントから抜いて待つ方法を試します。本体に残っている電気を抜いて、内部を完全に初期状態から立ち上げ直すためです。
シャープは再起動操作をしても改善しない場合、電源プラグをコンセントから抜き、約1分後に再度差し込むよう案内しています。ハイセンスも線が出た場合にまずコンセントリセットを試すよう案内しており、HDDなど接続機器がある場合は動作していないことを確認してから行うよう注意しています。
手順は、①録画・ダビングが動いていないことを確認、②リモコンで電源を切る、③電源プラグをコンセントから抜く、④メーカーの案内する時間を待つ、⑤差し直して電源を入れ、番組表で線を確認、です。
ここで多い失敗が、USBハードディスクで録画中なのに気づかずプラグを抜いてしまうケースです。REGZAは、USBHDDが動作しているときに電源プラグを抜くと故障したり録画番組が再生できなくなったりすると注意しています。対策は、録画予約の一覧を先に開いて、実行中の予約がない時間帯を選ぶことです。4ステップすべてで線が同じ位置に残るなら、自分で直せる範囲は終わりです。
メーカー別、公式が案内している確認手順の違い
| メーカー | 最初の確認 | 自分で試す対処 | 直らないとき |
|---|---|---|---|
| シャープ | 線の形を7種類から選ぶ | 電源スイッチ5秒以上で再起動→約1分後に入。改善しなければプラグ抜き差し | 本体不具合の可能性。販売店か修理申し込み |
| ソニー | どの画面でも同じ場所に線が出るか | ランプ点滅があれば型名と点滅回数を確認 | 販売店か修理申し込み。機種により無償修理の対象 |
| 東芝REGZA | 番組表でも線が見えるか | パネル割れ確認→本体リセット。外部入力のみならHDMI抜き差し・HDMIモード変更 | 修理診断ナビで料金確認・申し込み |
| パナソニック | 縦線専用のFAQは公式に記載なし | 品番別の再起動(TV品番は15秒以上、TH品番は10秒以上たって再押し) | テレビ修理診断で品番と症状を入力し目安料金を確認 |
| ハイセンス | 線の種類で原因が異なる | コンセントリセット(HDD動作中でないことを確認) | 販売店かコールセンターへ相談 |
シャープは「線の形」から診断を分岐させる
シャープのAQUOS故障診断ナビの特徴は、線の形で最初に分岐させることです。縦方向の直線を選ぶと、本体が正常に動作していない可能性があるとして、再起動操作の案内に進みます。
再起動で線がなくなれば「故障ではありません」、再起動をしても線が残っていれば「本体不具合などの可能性もあります」という2択で結論が出ます。前者でも、早い時期に同じ症状が出るなら点検が必要とされ、販売店への相談かインターネットでの修理申し込みに誘導されます。なお、同じナビで「片辺に黒帯がある」を選んだ場合も、縦方向の直線と同じ再起動の案内に進みます。
試す順番は、再起動の手順ページに書かれたとおり、本体の電源スイッチ長押し→約1分待つ→電源を入れる→改善しなければ電源プラグを抜いて約1分後に差し直す、です。BD内蔵機やUSBハードディスク対応機は事前の「モード2」設定を忘れないようにしましょう。
判断のコツは、ナビの結論をそのまま使うことです。「本体不具合などの可能性」の画面からは修理申し込みや販売店情報にも進めるので、迷ったらそこから相談に移れます。
ソニーは「どの画面でも同じ場所か」とランプ点滅を見る
ソニーのブラビアの案内は、外部入力やホーム画面など、どのモードでも同じところに線が入っているかを判断の軸にしています。どの画面でも同じなら内部の破損や電気不良の可能性がある、という見立てです。
加えて、テレビ下部のランプが点滅している場合は、型名と点滅回数を確認するよう案内しています。そのうえで、機種によっては液晶パネルの無償修理をおこなっている場合があるとして、ソニーの「製品に関する重要なお知らせ」ページの確認を勧めています。
試す順番は、①ホーム画面と外部入力で線の位置を比べる、②本体のランプを見て点滅があれば回数を数える、③本体側面や背面のラベルで型名を確認する、④製品に関する重要なお知らせで自分の型名が対象かを見る、です。
注意点として、無償修理の対象は型名だけでなくシリアルナンバーの範囲で決まっていることがあります。型名が一致しても対象とは限らないので、本体ラベルのシリアルナンバーも控えておきましょう。
東芝REGZAは問診形式で「割れ」と「外部入力」を順に確かめる
REGZAの縦線FAQは問診形式で、質問に答えながら進みます。最初に、どの画面でも線が出るかを番組表で確認し、次にパネルの割れの有無、その後に本体リセットへと進む構成です。
外部入力でだけ出る場合は、HDMIケーブルの抜き差し、4KテレビならHDMIモードの変更という、外部機器側の切り分けに分岐します。パネルが割れていると答えると「画面が割れた」の問診に移り、パネルの物理破損は保証の対象外で保証期間内でも有償対応になること、点検修理か買い替えの検討を案内されます。
試す順番は、問診の流れどおり、①番組表で確認、②割れを確認、③本体リセット、が基本です。外部入力のみなら、①HDMI抜き差し、②HDMIモード変更、の順になります。
判断のコツは、問診の最後に出てくる修理診断ナビで料金を確認してから申し込むことです。REGZAはここで修理料金の確認と点検修理の申し込みができるようにしています。
パナソニックとハイセンスは再起動・コンセントリセットが軸
パナソニックの公式FAQには、縦線に絞った専用ページは見当たりませんでした。そのため、ビエラの場合は再起動の手順と、品番と症状を入力して確認ポイントを案内するテレビ修理診断を組み合わせて使うのが現実的です。修理診断では、故障の場合に修理目安料金を確認したうえでWEBから修理を申し込めます。
ハイセンスの公式FAQは、色のついた線やオーロラのような表示について、線の種類によって原因が異なり、内部の電気回路や液晶パネルの不具合が考えられると説明しています。対処としてはコンセントリセットを一度試し、改善しなければ販売店かコールセンターへの相談を案内しています。
試す順番は、ビエラなら品番の頭(TVかTHか)を確認して該当する再起動、ハイセンスならHDDが動いていないことを確かめてコンセントリセットです。
注意点として、メーカーの手順は品番の世代で変わります。この表やこの記事の手順と画面の表示が違う場合は、型名で公式サポートを検索して、その機種の手順を優先してください。
直らない縦線は修理か買い替えか、費用と年数で考える

シャープ公表の概算料金は画面サイズで大きく変わる
4ステップを試しても縦線が残るなら、修理か買い替えかの判断です。まず知っておきたいのは、縦線のような線の症状はパネル周りの修理になりやすく、料金は画面サイズで大きく変わることです。
シャープは液晶テレビの出張修理概算料金を公表しており、「映像に常時線が入る症状」は画面(パネル)ユニットの交換修理となる場合があり、通常の修理料金よりも高額になると明記しています。対象は、メーカー保証期間(ご購入後1年以内)が終了した製品をシャープに直接修理依頼した場合の、技術料・部品代・出張料を含む税込の目安です。
| 画面サイズ | 概算料金の幅 |
|---|---|
| 19〜24型 | 30,000円〜39,000円 |
| 32〜43型 | 52,000円〜106,000円 |
| 45〜50型 | 103,000円〜156,000円 |
| 52〜75型 | 154,000円〜287,000円 |
判断のコツは、この金額を「同じサイズのテレビをいま買うといくらか」と並べてみることです。ほかのメーカーは一律の料金表ではなく、ソニーやパナソニックは型名と症状を入力して目安を確認する方式なので、公式で型名を入力して確認してください。
保証期間と無償修理のお知らせを先に確認する
料金の心配をする前に、無償で直せる可能性がないかを確認しましょう。購入から1年以内のメーカー保証期間中なら、自然故障の修理は保証の範囲で扱われる可能性があります。
加えて、ソニーは機種によって液晶パネルの無償修理をおこなっている場合があると案内しており、「製品に関する重要なお知らせ」で対象の型名とシリアルナンバーの範囲、受付期間を公開しています。こうしたお知らせは、症状が一致すれば保証期間が過ぎていても対象になることがあるので、見落とすともったいない情報です。
確認する順番は、①購入日(レシートや通販の注文履歴)、②販売店の延長保証の有無と期間、③メーカー公式の重要なお知らせや無償修理情報、④クレジットカードの付帯保険や家財保険、です。
注意点は、割れや打痕による物理破損は保証の対象外になることです。REGZAは保証期間内でも有償、ハイセンスはメーカー保証だけでなく販売店の延長保証も対象外と案内しています。
部品保有期間と使用年数で「直せるか」を見る
修理できるかどうかは、費用だけでなく部品があるかにも左右されます。メーカーは修理用の部品を一定期間保有していて、その期間を過ぎると修理を受け付けられない場合があります。
シャープは補修用性能部品の保有期間を液晶カラーテレビで8年としており、起算点は購入日ではなく、その製品の製造を打ち切った時です(2020年6月現在の表記)。シャープの公式通販サイトのコラムでも、購入から8年以上経過している場合は買い替えを検討する目安のひとつとされています。
調べる順番は、①本体ラベルで型名を確認、②型名で発売時期を調べる、③各社の部品保有期間と照らし合わせる、です。製造打ち切りから数えるので、発売から時間がたっているモデルほど残り期間は短くなります。
判断のコツは、年数を「寿命の断定」ではなく「修理を受けられる期間の目安」として使うことです。部品保有期間を過ぎたモデルは、修理を申し込んでも部品がなく対応できない可能性があります。
実は「再起動で消えた縦線」こそ記録が大事
意外と知られていないけれど、縦線の判断で一番もったいないのは、再起動で消えたときに安心して何も残さないことです。シャープは再起動で線が消えた場合を「故障ではありません」としつつ、早い時期に同じ症状が発生する場合は点検が必要と案内しています。
つまり「一度消えたが再発した」という経過そのものが、点検に進むかどうかの判断材料になります。再発をくり返すうちに保証期間が過ぎてしまうと、同じ症状でも有償になるおそれがあります。
記録する内容は、①初めて出た日、②再起動で消えた日、③再発した日、④線の位置と色の写真、の4つです。スマホのメモとカメラで足ります。
とくに購入から1年が近い人は、再発の回数を待たずに、保証期間内に一度販売店かメーカーに相談しておくと安心です。相談だけならその時点で修理を決める必要はありません。
修理を頼む前に確認しておきたいこと
型名・購入日・症状を1枚にまとめておく
修理相談で最初に聞かれるのは、型名と購入日、そして症状の説明です。ここが曖昧だと、料金の目安も出せず、出張の日程調整にも時間がかかります。
ソニーは修理目安料金の確認や申し込みで型名を入力する方式で、ランプ点滅があれば点滅回数も確認するよう案内しています。パナソニックの修理診断も品番と症状から確認ポイントを案内する仕組みです。シャープは形名のLC-・8T-・4T-・2T-に続く2桁の数字が画面サイズであると案内しており、料金表のどの行を見ればよいかも型名から分かります。
まとめる順番は、①本体背面や側面のラベルで型名とシリアルナンバーを撮影、②購入日と購入店、③線の位置・色・本数、④番組表にも出るか、⑤再起動やプラグの抜き差しを試した結果、です。
この1枚があれば、電話でもWEBでも説明が短く済みます。とくに「番組表にも出る」「再起動でも消えない」の2点は、本体側の不具合と判断してもらう材料になります。
出張診断料は修理しなくてもかかることがある
ここで多い失敗が、保証や料金を確認せずに出張修理を頼み、見積もりを聞いて修理を見送ったのに診断料だけ支払うことになるケースです。
シャープは出張修理の場合、見積診断後に修理を行わなかった場合でも出張診断料を負担するよう案内しています。出張診断料は5,500円(税込)で、距離に応じて550円(税込)ずつ加算され、上限は8,250円(税込)とされています。
対策の順番は、①先に公式の料金目安で修理費の幅を確認する、②その金額なら修理するか買い替えるかを家族で決めておく、③修理する前提が固まってから出張を申し込む、です。
判断のコツは、料金表の上限額でも修理すると言えるかどうかです。上限なら買い替えると決めているなら、診断の段階で見積もりを聞き、その場で判断できるように準備しておきましょう。
販売店の延長保証やクレジットカードの補償も確認する
メーカー保証の1年が過ぎていても、家電量販店や通販の延長保証に入っていれば、自然故障の修理が保証で扱われることがあります。テレビは購入時に延長保証をすすめられることが多い家電なので、入った記憶がなくても一度確認する価値があります。
確認先は、①購入時のレシートや保証書(延長保証の書面が別になっていることが多い)、②量販店のアプリや会員ページの購入履歴、③通販サイトの注文詳細、④購入に使ったクレジットカードの付帯補償、の順です。
延長保証を使う場合は、メーカーに直接依頼せず、保証を出している販売店の窓口から申し込むのが基本です。メーカーに直接依頼すると、延長保証の手続きと別扱いになることがあるためです。
注意点として、延長保証でも割れや落下などの物理破損は対象外となる規約が多く、ハイセンスも打痕からの割れや色ノイズは販売店延長保証の対象外と明記しています。落とした・ぶつけた心当たりがある場合は、火災保険や家財保険の補償内容も見ておきましょう。
あなたの状況別、縦線との付き合い方
| 状況 | まず試すこと | 直らないときの目安 |
|---|---|---|
| 外部入力だけに縦線 | HDMIの抜き差し・別端子・別ケーブル | 外部機器側のサポートへ相談 |
| 番組表にも縦線・再起動で消えた | そのまま使い、日付を記録 | 早い時期に再発したら点検を相談 |
| 番組表にも縦線・再起動でも残る | 保証・無償修理のお知らせを確認 | 公式の料金目安を見て修理か買い替えか決める |
| 割れ・打痕の心当たりあり | 電源を切って表面を確認・撮影 | 保証外の可能性。保険の補償も確認 |
購入1年以内の人は、自分で粘らず早めに相談
購入から1年以内なら、メーカー保証の期間内です。縦線が番組表にも出て、再起動やプラグの抜き差しで消えないなら、自分でそれ以上粘るより、早めに販売店かメーカーに相談するのが得策です。
理由は、保証期間内なら自然故障の修理が保証の範囲で扱われる可能性があるからです。様子を見ているうちに保証期間を過ぎると、同じ症状でも有償になるおそれがあります。
進め方は、①購入日の分かる書類を用意、②この記事のステップ1〜4を試した結果をメモ、③購入店の窓口かメーカーの修理申し込みページから連絡、の順です。
注意点として、落とした・ぶつけたなど物理破損の心当たりがある場合は、保証期間内でも有償になることがあります。心当たりがあるなら隠さずに伝え、見積もりを確認してから修理を決めましょう。
何年も使っている人は、料金と部品保有期間を並べて判断
何年も使ってきたテレビに縦線が出たなら、修理と買い替えを冷静に比べる段階です。判断材料は、修理料金の目安、部品保有期間、同じサイズの新品価格の3つです。
シャープの公表例では、32〜43型で映像に常時線が入る症状の出張修理概算は52,000円〜106,000円(税込)です。シャープは液晶テレビの補修用性能部品を製造打ち切りから8年保有するとしており、長く使ったモデルほど部品が残っていない可能性があります。
比べる順番は、①型名から公式の料金目安を確認、②部品保有期間の残りを確認、③同サイズの現行モデルの価格を量販店サイトで確認、④修理後にあと何年使いたいかを考える、です。
判断のコツは、修理しても直るのはパネルなど故障した部分だけで、ほかの部品は使ってきた年数のままだという点です。修理費が新品価格に近いなら、買い替えを選ぶ人が多くなります。
外部機器だけに出る人は、テレビを修理に出さない
地デジや番組表はきれいで、レコーダーやゲーム機の映像にだけ縦線が出る人は、テレビの修理を急ぐ必要はありません。テレビ本体ではなく、ケーブルや外部機器の問題のことが多いからです。
REGZAは外部入力でだけ出る場合、HDMIケーブルの抜き差しとHDMIモードの変更を案内しています。番組表などテレビ本体が表示する画面に線が出ないなら、本体より外部機器や入力信号の側を先に疑うのが順当です。
進め方は、①HDMIを差し直す、②別のケーブル・別の端子で試す、③外部機器を別のテレビやモニターにつなぐ、④それでも線が出るなら外部機器のメーカーサポートへ相談、です。
注意点として、外部機器を別のテレビにつないで線が出ないのに、元のテレビの特定の端子でだけ出る場合は、テレビのその端子側の不具合も考えられます。その場合は、どの端子で出てどの端子で出ないかをメモしてテレビのメーカーに相談しましょう。
寝室の小型テレビなら、修理費との比率で決める
寝室やキッチンで使う小型テレビに縦線が出た場合は、修理費と本体価格の比率で決めるのが現実的です。小型テレビは本体価格が比較的手ごろなので、修理費との差が小さくなりやすいからです。
シャープの公表例では、19〜24型で映像に常時線が入る症状の出張修理概算は30,000円〜39,000円(税込)です。これに対して、同じサイズの現行モデルがいくらで買えるかを量販店サイトで確認して並べてみてください。
比べる順番は、①型名から画面サイズを確認、②公式の料金目安を確認、③同サイズの現行モデル価格を確認、④録画用HDDなど周辺機器が新しいテレビでも使えるかを確認、です。
注意点は、買い替えたテレビで古いUSBハードディスクの録画番組が見られない場合があることです。録画した番組を残したいなら、買い替えの前にレコーダーへのダビングなどの方法をメーカーの公式情報で確認しておきましょう。

まとめ
最初の一歩は、リモコンの番組表ボタンを押して、線が同じ位置に出るかを見ることです。それだけで、ケーブルを見直せばよいのか、再起動と修理相談に進むべきかが分かれます。
※修理料金や手順は機種・時期により変わるため、最新情報はメーカー公式サポートでご確認ください。

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